墓石の選び方
ほとんどの方にとって、お墓を買うのは一生に一度あるかないかのこと。
まして、決して安い買い物ではありません。必要なものとはいえ日用品をポンと選んで買うのとはわけが違います。墓石を買うにはまずは信頼のおける石材店を決めることが重要です。そして石材店の方と一緒にご自分に合った墓石を選びましょう。
お墓に使う石材の種類と特徴
- 花崗岩(かこうがん)
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お墓の石として最もよく使われています。硬度がとても高く、磨くほど艶(ツヤ)も出て、耐久性もあります。一般的には「みかげ石」と呼ばれています。
庵治石(香川県)・大島石(愛媛県)・真壁石(茨城県)・稲田石(茨城県)など。 - 安山岩(あんざんがん)
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花崗岩に次いで使われることの多い石材です。吸水性がやや高いものの硬度が高く、耐久性もあります。
小松石(神奈川県)・山崎石(山梨県)など。 斑レイ岩(はんれいがん)・閃緑岩(せんりょくがん)
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一般的には「黒みかげ」と呼ばれています。国内産の黒みかげは数が少なく高級品とされています。浮金石(福島県)など。
石の選び方
お客さまからのお問合せに多いのが、石は何を使えばよいか?というご質問です。
鮮魚や野菜と違って旬があるものではないですし、なにも見ずにあれこれ悩むより、とにかく実物をご覧になってください。ご自分の好きな色や、石肌、石目がきっとあるでしょう。もちろん、墓地のサイズやご予算によって取捨選択はあると思いますが、まずは石材店に出向き、石の種類(サンプル)を見せてもらい、その特徴をよく聞いてください。
石材産地証明書
一般社団法人日本石材産業協会が独自に発行しているもので、墓石などを安心して購入いただくために原産地や原石名、加工者名、施工社名が明記されています。石にも産地偽装などという悪質な事例も報告されてきますので、ご購入の際にはご注意ください。
国内産石材産地証明書
外国産石材産地証明書
※証明書にはシリアルナンバー入り、管理されています。
※石材産地証明書は国内産の場合は採石者が、外国産の場合輸入業者が(ー社)日本石材産業協会の協会員であることが条件で発行されます。
※(ー社)日本石材産業協会が一定の物性データを調査した石種に限り発行されます。
※産地証明書は石材の原産地を証明するものであって、製品の品質を証明するものではありません。
墓石の種類
墓石の形や大きさには、特別な決まりはありません。基本的に形は自由に決められます。
ただし、墓地の区画が決められているため、それに収まる大きさにしなければなりません。また墓地によっては、仕様について、ある程度の規制をしている場合もあります。 従来、墓石のデザインは「和型墓石」と「洋型墓石」が中心でしたが、最近では、故人をイメージしたものなど個性的なオリジナルの墓石も登場しています。
お墓には石塔(花立て、水鉢、香炉等を含む)のほかに外柵(巻石)、墓誌(墓標)、灯篭、塔婆立て、敷石・拝石など付属するものがあります。付属はご予算やご希望にあわせ石種を変えたり、形をかえることも可能ですので石材店に相談ください。