はかまどトピックス
2016/04/22
お墓を建てる仕事
先日、兵庫県のとある墓地で地元の石材店がお墓の据付工事をしているのを目撃したのですが、なんと、400㎏ぐらいある墓石の部材を重機を使用せず、「5人がかりの手作業」の据付!それも、かなりのシニア世代軍団!!
その墓地は難所ではあるものの、きちんと整備された通路もあり重機は十分使用可能。重量のある墓石を据付する場合、クローラクレーンなどを利用することが一般化した昨今で、5人がかりの手作業とは・・・異彩を放つ光景でした。
そこで、据付されている石材店の方に「苦労されてますね」とお話しをさせていただいたところ、なんと、この石材店、クローラ運搬車やクローラクレーンなどの重機を所有している!とのこと…
えっ、なんで使わない?
あるのなら使えば!?
と、普通は思いますがその理由を聞いてみると
「機械を使えば人がいらんようになる」
「職人達も機械使ったら仕事が無くなるからつかわんでええって」
「なにより、施主さんもロボットがつくる墓より人間がつくる墓のほうが喜ぶやろ」ということでした。
たしかに、お墓を発注した施主さんにすれば費用さえ同じであれば、機械を使わず人の手で造りあげる「お墓」も石だけではない「お墓」の付加価値を感じるのではないでしょうか。
それと同時に、そこで働くシニア世代軍団も働くことの対価を得られ喜びを感じておられるということは、真に「いいお墓」であると思いました。
広報委員会 青木秀敏