はかまどトピックス
2016/04/04
お墓参りの方法とお墓のおそうじ<1>
お墓参りの方法
お彼岸もすぎ、桜が開花しました。一年をとおして変わりゆく季節が一番楽しめる春です。
お彼岸にはお墓参りへ行きましたか?
この時期になると、お墓参りの方法を改めて聞かれることが多くなります。
そこで、石の専門家からお墓参りの方法とお墓のおそうじについてご紹介します。
お墓のおそうじの前にするべきことがあります
お墓参りでは、お墓がお寺の境内墓地にある場合、まずはご本尊さまにお参りします。共同墓地などでもお地蔵さまや阿弥陀さま、お釈迦さまがお祀りされていれば、まずはその仏さまにお参りします。お墓参りの作法は
1.ご本尊さまや墓地にお祀りされている仏さまにお参りする
2.自家のお墓のそうじ
3.お参り という流れになります。 では、さらにくわしくご説明しましょう。
いよいよお墓のおそうじです
お墓本体のおそうじに、真っ先に水をかけるのはNGです。
石には細孔(さいこう)というミクロの穴がたくさんあります。 しつこい汚れは、水と一緒に細孔に入り込んでしまった汚染物質です。
はじめにやわらかいハケなどで表面に付着しているホコリや汚れを払い、その後にぬれタオルでふきそうじをしてください。もし、鳥のフンなどがついているなら、その部分をまずはぎ取ります。
次に軽く濡らしたタオルでトントンと叩くようにして取り除きます。 お墓のそうじはぬれタオルでのおそうじが基本です。 このふきそうじをしないと、やがて汚れがガンコな黒ズミとなってカンタンには取れなくなってしまいます。
ところで、あなたは、ぞうきんで自分の顔がふけますか? ぞうきんでお子さんやお孫さんの顔をふけますか? ふけませんよね?! にもかかわらず、そんなぞうきんでお墓をふく――それってどうなのでしょう?
お墓はぜひ、きれいなぬれタオルでふき掃除をしてください。
さて、ぞうきんを使ってはいけない理由はもう一つあります。よごれたぞうきんでお墓をふくと、ぞうきんの汚れをお墓にすり込んでしまうことにもなるからです。 なお、お墓のふきそうじに洗剤はつける必要はありません。 ヘタに洗剤を使用すると、石にシミがつくことがあります。
その理由は・・・(次回につづく)