はかまどトピックス
2017/02/01
お墓と原石④
お墓と原石④
お墓になる原石のおはなし、第4回です(#^^#)
今日はお墓の原点にかえって、
「お墓ってなんで石なの?」 ということを一緒に考えてみましょう。
それには諸説ある、、、、、、、、、、というよりは、
「諸説」と「歴史」と「民族性」とが混然一体となって、
長い時間をかけて習慣化したものだといえそうです。
しかしその中でもとてもポピュラーなおはなしは、、、
千曳岩 (ちびきいわ)の伝説ですね。
この千曳岩とは、日本神話においてのイザナギ、イザナミ夫婦の死別の章に登場します。
イザナギ、イザナミの神はとてもたくさんの子供(神)を産んだのですが、ヒノカグツチという子供を産んだ時に、イザナミは命を落としてしまいます。そして黄泉の国にいってしまったイザナミを、イザナギは愛しさのあまり追いかけていき、、、、、
しかしそこでイザナギが目にしたのは、(約束を破ったために)体が腐り変わり果てたイザナミの姿でした。約束を破られ、見られたくない姿を見られたイザナミは怒り、イザナギを追いかけます。幾多の危機を脱しながら(この過程でも色んな神が生まれる。“桃”とか)黄泉の国を脱出したイザナギは、この千曳岩でもって、あの世とこの世の境界に蓋をし、簡単に行き来できないようにした、という伝説です。
もっと詳しくこのお話を掘り下げていきますと、
現代の日本の埋葬供養につながっている習慣や考え方の源泉がそこにあると感じとれます。
ただこの概要だけみても、石とお墓の関係性はしっかり表現されていますね!
この他にも、わが日本ではこの“石”自体を神格化していることが多くあります。
日本中の観光名所などで、ご神体となっている石があることは皆さんご存知の通りと思います(*’▽’)
“石”に特別の想いと、畏怖の念をもつのが日本土着の民族性でもあるようですね。
つづく