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はかまどトピックス

2016/10/11

「いいお墓」を考える

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関西で墓石というと昔からグレー系の石を使用するのが一般的に多く、今もなおその風潮は変わりありません。

一方、黒系の石を使用するのは非常にまれで、その割合は1割にも未たず、どちらかというと変わり者的な扱いをされる可能性すら否めません。 

そんな、関西の墓地で際立つ新しい黒いお墓を見つけました。 

はじめは「こんな目立つ場所で、黒の石を使って…やるなぁ~」と感心して近くで見せていただきました。

 

ところが、どうもおかしい・・・。 

墓石の艶は美しく輝いているのに、文字の彫刻がやけに浅く、近年では見られない程の細さであるのです。

今は昔、文字彫刻にサンドブラストという機械が導入される前、ノミで文字を彫っていた時代に彫られたものであろう程の文字彫刻でして、墓石の背面に廻り建て年号を見たところ

 

sdsc01470「昭和四拾五年…」?

 

なんと、この墓石は昭和45年に建立したものを一度解体して加工工場へ持ち帰り、再度通常の研磨工程用い磨き直しを施し、再建立しなおしたものでありました。

ですので、新しい墓石のように見えたのですが実は50年ほど前のお墓であったというわけです。

 

このように石は磨けば光るものです。お墓は屋外に放置されているのもで、外気や雨風にさらされるとどうしてもその艶が劣化してしまいます。

 

「先祖をいつまでも…」と考える墓石であるならば、こういった『手間』というものもご先祖には喜ばしいことで

結果、「いいお墓」に繋がるとつくづく感心させていただきました。

 

広報委員会 青木秀敏

 

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