はかまどトピックス
2016/10/06
お墓ができるまで
古い石塔の仕上げで用いられている仕上げ方法は、ビシャン、ノミ切り、小叩きという古来から伝わる仕上げの技法です。
昔は磨きという技術がなかったので品物に合わせ、この3種類の仕上げを使い分けていました。職人さんがひとつひとつを丁寧に仕上げていきますから時間も手間もかかります。今では自動の研磨機械で簡単に綺麗に磨き仕上げができる様になりましたので、手間と費用がかかる手仕上げはしなくなり、出来る職人も少なくなりました。
この手仕上げ(ビシャン、小叩き、ノミ切り)は、出来あがったときも綺麗ですが、次第に表面が薄汚れ、年数が経って苔が生え100年経つ頃になると侘び寂びのある日本らしい美しさのある石塔に仕上がって行きます。