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はかまどトピックス

2016/09/24

お墓は慌てて建てないほうがいい

ここ20年くらい、日本での国内石材加工が減り、中国など海外からの墓石製品(完成品)の輸入が激増した結果、墓石建立の短納期化が起こり、亡くなってから「四十九日までにお墓を建てる」ことができるほど、慌ててお墓を建ててしまう傾向が近年まで続きました。

 ですが、お墓は四十九日までに(または必要以上に慌てて)建てる必要はまったくありません。故人にとってご先祖様にとって、どんなお墓が一番良いのかをきちんと考えて建てるべきなのです。

まだ墓所がない場合などは余計にそうです。お寺の檀家になるのか、またはそういうものに縛られない自由な霊園にするのか、お子さんがいらっしゃる方なら当然継承のことも考えて墓所を選ぶ必要があるのです。 

それらを踏まえてなのか、最近では亡くなる前からさまざまな準備をする「終活」もありますが、人生は想定外のこともあり得ます。まだまだ元気なうちに墓地を購入したり、予約会員になったりしてしまうと、晩年に気が変わって変更したくとも、それがとても難しくなるのがお墓の特徴です。

 例えば、自分が元気なときは、華やかで手軽そうに見える散骨や樹木葬も、いざ死期が近づき不安になると、人間は必ず保守的になり「人と違うというだけで決めていいのだろうか?」「きちんとしたお墓に入った方がいいのでないか?」などと考えるようになるのです。

 人の心は移ろいやすいものです。事前準備をするにも慌てず急がず、仮に家族の誰かが亡くなってからだとしても決して遅くはありません。継承の事や「お墓の本来の意味」などもきちんと考えて進めることが、最高のお墓作りへの近道と言えましょう。

プラスダイヤ株式会社 宮下 武

 

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