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はかまどトピックス

2016/06/26

「いいお墓」を考える

本日は『変色しているけどいいお墓』を紹介します
その墓石はズバリ我が家の墓石です!!
私事で恐縮ですが、私、学校卒業後23年間、墓石業界に
従事しておりまして、その間「墓石の変色に関する苦情」は
少なからずあります。経験上、墓石の変色要因は大きくわ
けると2種類あると想定します。
①外的要因による変色(油シミ・枯葉の染込みなど)
-早期に対処することで、改善に至ることが多い
②石材と外気の化学反応による変色(錆・退色・吸水など)
-表面的な対処がとれても、抜本的な改善は困難
と、以上のような分類です。ちなみに我が家の『変色してい
るけどいいお墓』は②の石材そのものが外気との反応で出現
した錆による変色で写真でもお解りだと思いますが、竿石から
台石にかけてぼんやりと茶褐色に変色しているカ所がわかると
思います。
これって良くないお墓!?
この墓石業界の一般論として
変色する石材はタブー視する傾向は否めません。
墓石店に単に、この我が家の墓石の写真をみせて
「いいお墓」ですか「よくないお墓」ですか?と
尋ねるますと、もしかすると大多数の方が
「よくないお墓」と答えるかも知れません。
ですが、業界歴23年の私が断言します
このお墓は「最高の墓石です!!!」
この墓石は今から36年前、52才で亡くなった私のおじいちゃんのため
没後12年かけておばあちゃんが必至にお金を貯めて、ようやく平成4年に
建てたと聞かされております。夫を早くに亡くしたおばあちゃんが
旦那を想い、心を込めて祈り続けたこの墓石。私にとっても微かなる
おじいちゃんとの追憶をたどり、24年間祈りを献げてきたこのお墓。
だれがなんと言おうと最高の墓石です。
ちなみにこの写真の撮影日である平成28年5月19日は
この墓石建立の最高の功労者であるおばあちゃんの納骨式でした。
満86才の生涯を終え、感謝の念を込めて早朝より納骨式のために
いつもより入念に墓石を磨きました。さすがに石が変色しているため
いくら磨けど購入時のような姿に戻すことはできません。
ですが、我が家のお墓は間違えなく歴史を醸す「艶」を放った
「いいお墓」にますます成長していると感銘した今日この頃です。
広報委員会 青木秀敏

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